2015年8月31日月曜日

またまた乗りたい路線を見つけた

覚え書きです。めもめも

錦川鉄道
http://nishikigawa.com/

最近宮島の辺りに行っていないし、錦帯橋も見た事無いし、足を伸ばしてもいいかもしれませんね。
御朱印もからめて行ってくるかな。

2015年8月30日日曜日

これは是非見学したい「舞洲スラッジセンター」

TL警備していて出会った「舞洲スラッジセンター」。
大阪市の下水処理施設なのですが、ウィーンの芸術家さん(故人)デザインのファンタステッィクワールドらしく、外観も内装もとってもヤバ…素敵でした。
申し込めば見学させてくれるそう。これは是非とも行かなければ!


というメモ日記でした。

大阪市環境局舞洲工場「舞洲スラッジセンター」
http://www.city.osaka.lg.jp/kensetsu/page/0000010364.html

2015年8月28日金曜日

ららぽーと海老名が待ち遠しい

近くにできる「ららぽーと海老名」のオープンが、10月29日に決まったそうで。
テナント情報を見てはホクホクしております。
ららぽーとの初売りは1月1日と決まっているので、こりゃ戦地は決まったな…と気の早い事を考えたり。
海老名駅周辺は大きな商業施設が多けれど、常々「このお店が入っていたらな~…」と感じていました。そして横浜まで足をのばしていました。
そんなモヤモヤが解消!更に今まで県央地域に無かったお店も入るので、オープンが本当に楽しみです。

JR海老名駅周辺は広い駐車場と水田がある、のんびりと閑散としたエリアでした。
何でも相模川沿いの緩い地盤のため、今まで高層階の建物があまり建たず、開発される事なく過ごしてきたとか。
私が移り住んで来た4年前には地盤改良工事も始まり、特に小田急小田原駅との間はすんごく深く掘る工事をしていました。あそこはららぽーとのエリアに入っていないから、別の施設ができるのでしょうね。高層ビルかなあ。

ららぽーとができるだけでなく、「扇町エリアマネジメント」という団体が手がけて周辺は次々に整備されるそうです。まずは駅前にある海老名私立図書館にTSUTAYAが参入し10月1日にリニューアルオープン。武雄市立図書館に行ってみたいなと思っていたのでこちらも楽しみです。

2015年8月21日金曜日

ファイアーエムブレムif(白夜)をクリアしました(ネタバレ有)

巷ではルナティックの縛りプレイ日記も出ている今日この頃、やっと白夜をクリアしました。
7月前半には始めていたので1ヶ月以上、根を詰めなかった事もありますがけっこうかかりましたね…

久々のFEだったので、ノーマル・カジュアルで始めてみたら結構サクサクと進む様子。
早くクリアして暗夜やろ~♪なんてナメきっていたら、暗夜竜となったガロン王にボコられました…
そこでレベルアップがてら「子ども全部出そう」って思い立ち、27章前で黙々とカップリング&外伝をこなして、昨日やっとミタマが登場。
主力も強くなったので、本日目出度くクリアの運びと相成りました…。

子世代、外伝マップは全てこなしましたが、ヒサメだけユニットキャラにできませんでした。まさか討ち取られてた後もゲーム続行、なんて思わないじゃないか…!FEやぞ…!
気づいたのはセーブ後でした。ヒナタ、ヒサメ、すまん…
またリョウマの相手はアクアがいいなあ♪なんてくっつけてしまい、シノノメが登場時で一撃死するほど弱くなってしまったのも良い思い出です。あれはビックリしたなあ。自分から攻撃しに行って一撃死…

白夜の話は結構な勧善懲悪で、暗夜もガッツリ遊ぶ気でいた私はサラリと終わらせて次次~、と思っていました。
でもエンディング見て、これはこれで良い話だったなあとしみじみ。
なのに頭に手ぬぐい乗せたままのマイユニット(女)よ…!レベル上げ中のウダウダしている時に装備させてそのままでした。ラストの良いシーン台無し・゜・(ノД`)・゜・

一番のお気に入りキャラはカザハナでした。いかんせん今作はドーピングしないとHPが心もとないので、ガッツリ前衛とはいきませんでしたがレギュラーでした。頑張る明るい娘ッ子可愛いよ…!
子世代ではマトイです。父親あれだけウザいのに(いや好きなキャラですよ)、娘になるとここまで可愛いのか…!聖天馬武者にクラスチェンジさせて、終盤戦で活躍してくれました。

意外な成長を見せたのはツクヨミとセツナです。
ツクヨミはマリクさながらの成長を見せ、上級職で婆娑羅にしたら何と壁役までこなすようになりました。魔力・魔防も申し分無し、技も高くHPも40を超えて主力級ユニットでした。
セツナは同じく弓聖にしたタクミと比べても強かったです。最後まで鉄の和弓+1で、必殺出しまくって攻撃避けまくって…同じ和弓なら、タクミに劣るのはHPと力だけでした。この子もレギュラー。

さてこの後、暗夜を遊ぶつもりでもう2000円用意してあるのですが、透魔に進んでしまいたい気持ちもムクムクと…
どうしようか少し悩みつつ、今は白夜クリアの余韻に浸ります。




2015年8月20日木曜日

また1人、勇者が誕生した

サブカル大好きな皆様にはもうお馴染みの夏の祭典、コミックマーケット。
私の姪がとうとうデビューしてしまいました…!

何せ身近に居る私たち兄弟は全員がオタク要素高め。その上最近の中学校は、私の時には考えられないくらいその辺りがオープン(給食時間の放送でボカロがかかりまくるらしい)になっている模様で、姪がこちら側へ来るのは時間の問題かと思われていました。
実際に中学入学と共に既に腐臭を漂わせているお友達もできて、まずは近場でコスプレを見に行ったり、アニメイトでアニメグッズを欲しがったりと、順調に足を踏み入れている様子を見せていました。
それでもこれら以外に興味を持ったり、勉強に力を入れたりとしていましたので、まあ高校生になったら参加するかしら…と軽く考えていたのです。


そうしたらこの春、姪から連絡が。
「夏コミに行ってみたい」。


……!!!!!


いや中学1年時から参加している私に何も言う資格はありませんが、それでも中2で(まさにこの年代か)、しかも3日目に朝から行きたいって何考えているんですかアナタ!!!

私の妹である母親とも協議の結果、まず私が「見学」という形で2日目に連れて行き、翌日は朝から母親同伴のもと参加する事と相成りました。

私の「見学」はこんな感じ。
まず会場に8時くらいに着き、人混みや参加者の多さ、真夏に並ぶことの危険と心得などを教えました。オマエ本当に、初参加でこれに明日並ぶのかと。
その後は開場するまで都内で観光&少し早いお昼を済ませ、12時前に再度ビックサイトに戻って、今度は会場内を見学。コミケ初参加の姪は「同人誌ってこうやって売ってるんだ…」ととても初々しい発言をして私をホッコリとさせましたが、その後すぐ「うたプリ」の垂れ幕へ突進、撮影。ああああ。
どうやら3日目西館の歌い手さんエリアがお目当てだったようで、配置をシッカリと確認しておりました。壁サークルなんですね~…私が参加してた頃はボカロサークルなんてありませんでしたから、新しいジャンルの様子を知れてちょっと嬉しかった。
その後はコスプレブースへ行き、普段と違ったハイクオリティなコスプレに目を輝かせておりました。コスプレ、私は現役時に夢中になれなかったのですよね~。まあ綺麗なお姉さま達が多いし、それ以外でもすごく凝った衣装を見るのはすごく楽しいです。
会場に入った瞬間テンションMAXだった姪を監督するのは大変でしたが、その勢いも1時間ほどで鎮静。そりゃそうだこの暑さだもの。
翌日に備え早々に退却しました。


ちなみに翌日は西館列で3時間並んで入場、サークルスペースで1時間整列。連れてった母親の方が参っていました。本人はお目当ての歌い手さんに会えて、CDも買えて大満足だったようです。良かったね。

これで身内から勇者がまた1人誕生してしまいました…
でも高校に入るまでは、1人or子どもだけで行くのはおばちゃん反対、禁止だからね。




また女性向けです~ルナベル配合ULDを使ってみた~

また女性向けの記事を書きます。男性の方々、読んでしまったら済みません。

以前月経困難症&PMSの症状について書きましたが、とうとうピルを服用する運びとなりました。
超低用量の「ルナベル配合ULD」という薬なのですが、私は禁忌条件に片足突っ込んでいますので、服用には少し勇気が要りました。
しかしこのまま漢方だけ飲んでいくの…?試してもいいんじゃないの…?と主治医と相談して、現在1ヶ月目が過ぎたところでございます。
とにかく水分の摂取量と、無理のない範囲での運動を心がけています。

使用感としては、特にしびれやむくみ、ふらつきが出る事は無かったです。ただありえないタイミングで少量の不正出血が続きましたので、この点は次回の診察時に相談・対応していきます。

PMSの症状が治まったか?という点は、今のところ何とも言えないのが正直なところ。やはり生理周期の該当期間では倦怠感や頭痛、めまいが起こります。ピル服用のためかいつもは感じない下腹部の違和感もありますしね。
ちなみに食欲は減退しました。ダイエットの必要があるのでこれは歓迎したい点ですが、放っておくと1日1食でもいいや、となるのでちょっと注意しています。

私はPMSの精神症状が出ないので、そこはありがたいというか、ラクなんですけどね。

さて、2ヶ月目くらいでリズムができて、無事に症状が治まってくれますように。
これで生理痛がぶり返したらどうしよう…。

2015年8月11日火曜日

良い年こいて青春18きっぷ旅:3日目

四国上陸を無事に果たし、3日目は少々ノンビリ過ごす事にしました。

道後温泉散策→松山駅→観音寺駅→高松駅

はい、あまりに道後温泉の居心地が良く、この日に行くはずだった金刀比羅宮は翌日に回して徳島入りを無しにしました。
道後温泉あなどってたわー。

さて、この日は計画通り早起きをしまして、朝の6時半には道後温泉本館に着いておりました。
昨日の受付で「霊の湯個室」のチケットを買い、混み具合はどうですかと聞くと「まだ全然ですよ」と嬉しいお返事。ウキウキしながら館内に入ります。

本館館内は、要所要所に係りのかたが居ます。そしてお客の買った券ごとに「そちらへ」「こちらへ」とテキパキ案内していました。さすが天下の道後、そうだよね、このさばき方じゃないと大混乱しちゃうよね…と関心しつつ、私はまず3階の個室へ。古い日本家屋らしい、細い急な木造階段を登ります。

3階に着くとこの階の係りの方々に券を見せて、これまた細い廊下(両側が各個室です)を通ってお部屋へ。1人でしたので少々小ぶり、しかし風通しのいちばん良い角部屋でした。衣装箪笥に小ぶりの机、ゴロリ用の枕に扇風機もあります。明かり取り窓や手すりの透かし彫りも素敵でした。1550円はたしかにお高いですが、道後温泉に来たなら是非体験したかったのがこの個室でした。
簡単に説明を聞き、個室専用の浴衣(柄は鷺です)に着替えてから浴室に向かいます。
ちなみに道後温泉本館は時間制。個室利用でも1時間20分しか居られません。

館内は限られた広さを上手に使って階段や通路が造られており、本当に迷路のようです。
まずは2階にある霊の湯へ向かいました。朝は神の湯の方が混雑するようで、こちらはガラガラ。私の他には1~2人しか居ませんでした。想像より狭い、しかし花崗岩の素敵な浴槽で道後のお湯を堪能しました。こちらは想像通り熱い!

霊の湯を出たその足で、今度は神の湯に入ります。
(係りの人に行き方を聞いたら、「え、行くんですか?」と怪訝そうな顔をされました…きっと個室利用の人は人ごみを避けてゆっくり、って場合が多いのでしょうね)
こちらは浴室の真ん中に楕円形の広々とした、これまた花崗岩の浴槽があって、天井も広くて開放的でした。
そして平日の早朝だからか全く混雑してなくて、洗い場も待たず湯船にもゆっくりつかれました。
しかし霊の湯でのぼせ気味だったので、浴室の雰囲気を味わっただけで退散です。

さっぱりして個室へ戻ると、係りのかたがお茶と坊ちゃん団子を持ってきてくれます。後は時間まで館内を見ても良し、ゴロゴロしても良し。私は当然後者です。
机には本館オリジナルグッズの一覧と一緒に絵葉書が置いてありました。必要事項さえ書けば、本館のほうで送ってくれるというサービス。無料です。実家へ便りを出してみました。
ゆったりと葉書を書くなんて何年ぶりでしょうか。すごく贅沢な時間が味わえたと思います。

時間が近づき、身支度してから隣にあった坊ちゃんの間などを見学して、個室を後にしました。
次に向かったのは「又新殿(ゆうしんでん)」です。本館に付随する形で明治32年に建てられた一角で、皇族のための建物です。
実際に使用されたのは昭和25年の天皇行幸時だけで、その後は道後温泉にも格式高い宿が建設されそちらを利用する事となり、現在は入館者の見学施設をなっています。
巨石をくり抜いた浴槽、見事な輪島塗の建具、美麗な襖絵、桐板の二重天井めずらしい古式の和式便所(下は砂です)などなど見どころは満載。ここは道後温泉に来たら1回見学した方が良いです。和風家屋の粋が集まっています。
又新殿の玄関区画(本館入口の裏手に、専用の大きな門と玄関が備わっている)はミニ展示室になっていて、昔の湯札や来訪帳、ゆかりのある茶道具が見学できます。様々な形の木製湯札を見るのはちょっと楽しいですよ。

道後温泉本館を出て宿に戻り、その足でお待ちかねの朝食バイキングへ。
はい、道後ややでは自社農園の獲りたて野菜をふんだんに使った朝食が大人気なのです。ちなみにランチも人気。両方とも宿泊客だけでなく外来もOKで、朝食はややで…という観光客も居るとか。

さて実際はどうよと訪れますと、まず野菜中心メニューの品数にノックアウト。朝からこんなに選んでいいの?ってくらい。種類豊富なサラダはもう当然として、お惣菜の数が半端ない。朝から嬉しい悲鳴です。キッシュやソーセージ、卵料理といったスタンダートなメニューもありました。そういう温かく食べたいものはバイキングでなく別注文で1個から頼めます。もちろんおかわり自由。
そしてそして、もう1つ特筆すべきはその器たちです。愛媛には砥部焼という、御用窯から発展した磁器があるのですが、それをものすごい種類の中から選べます。コップ・湯呑だけで20種類は超えていたかな。お茶碗、プレート、ボウルに角皿…デザインもとても可愛い。お気に入りの砥部焼で、好きな料理を好きなだけ…人気があるわけだと思いました。
もちろん飲み物とデザートの種類もたくさん、ヨーグルトとパンに添えるジャムは自家製です。最後まで大満足の朝食でした。

この宿の更なる魅力は、チェックアウトが標準で12時なこと。ホテルに滞在しつつ外湯や商店街をゆっくり散策できるシステムです。宿泊専門施設ならではですごく良い。
私は道後にある寺社めぐりをしたかったので、食休みの後に温泉街散策へ出かけました。

まずは本館近くの湯神社へ。
温泉街にちなんだ小さなお社かしらと思いきやすごく立派で、何と延喜式内社でした。さすが道後。
温泉街の中心となる高台にあるので、境内からは街が一望できます。
御朱印はスタンプに日付を書き加えるタイプでした。

続いて伊佐爾波神社へ。こちらは道後・松山の総鎮守で、現在の位置には湯月城を築いた河野氏が建てました。
道後温泉駅を降りて、商店街に入る前に左へ向かう道を見ると、奥にとんでもない石段のある神社が見えます。これが伊佐爾波神社です。「あれを登るのか!」と覚悟を決めてはいたのですが、実際とてもツラかった…金刀比羅宮の良い前哨戦となりました。
社殿は回廊まで備えた立派な造りで、参拝後にくるりと巡ると昔の絵馬や算額についての展示がありました。
この伊佐爾波神社は江戸末期~明治にかけけの算額が22面と多く残っていて、和算の発展を知る大切な史料です。扇を使った問題が可愛かった。
そしてこちらの御朱印もスタンプタイプ…でも御朱印帳がちょっと可愛かったです。

伊佐爾波神社から温泉街に戻る途中、圓満寺という無人のお寺に寄りました。湯の大地蔵を祭ったお寺で、こちらはお結び玉祈願というすんごい可愛い…ある意味さげもん雛に似てる…がありました。
それと恋愛成就を願う俳句絵馬なんてものも。丸い形も裏面の俳句もいい感じ。なんでも2013年から恋愛・開運の街おこしが行われていて、これら可愛らしいご祈願グッズもその一環なのだとか。頑張りますね道後温泉。

宿に戻りチェックアウトし、今度は宝厳寺へ向かいました。こちらは時宗寺院で一遍上人生誕の地とされている由緒正しいお寺でしたが、残念な事に2年前に火災により本堂・庫裡が全焼しました。御朱印だけでも頂けるかな…?と訪れましたが、本堂改修が終わるまでは止めているとの事でした。2016年3月に落成予定です。また是非来ようと思いました。

商店街を見ながら道後温泉駅へ向かい、途中で砥部焼に敗北。お土産はまあ良いとして、自分用のご飯茶碗を増やしてしまいました…
砥部焼が良いなと思うのは、江戸の生活雑器としての磁器の風合いを色濃く残すところ、磁器の中ではいわゆる「下手(げて)」になりますが、17世紀の波佐見焼に惚れてる自分としては無視できない焼き物でした。そこで形は広東だけど、一重の網目模様の薄灰色のブツなんて見つけた日にゃあ…即買いでした。

道後温泉駅から松山市駅までは、昨日も書いた「坊ちゃん列車」なるものが運行しています。ディーゼルエンジンのミニSLがクラシカル客車を牽引します。定員制で切符を事前に買って、そこの番号順に呼ばれて乗り込む…というシステムです。ちょうど良い時間のがありましたので、南堀端電停まで乗る事にしました。
発車を待つ間は、駅前の広場にあるからくり時計を鑑賞します。時計版が裏返りマドンナが出たと思いきや、二段の時計が次々伸びて…そしてお風呂につかる人、人力車に乗る人など「坊ちゃん」にまつわるシーンが再現された人形が現れました。すごく凝ってた。

坊ちゃん列車は通常ホームから乗ります。客車内部は「当時を忠実に再現」との事で、板張りの座席に床、けれどもアーチを描く天井や窓の金具、木製の開き扉がとてもレトロで良かった。そして途中で車掌さんが列車や松山の街について解説してくれます。
カタコトと行き以上にゆっくり揺られる20分の旅を楽しみました。

南堀端で松山駅前(ええいややこしい)行きに乗り換え、割とギリギリの時間で14時58分発の観音寺行きに乗ります。
四国特有のポコンとした山々や瀬戸内海、憧れの石鎚山を眺めながら、何と36駅3時間の列車旅です。乗車時間は今回ピカイチの長さで、途中眠コケながらも鈍行旅を楽しみました。香川県に入ってすぐの箕浦駅の車窓は、夕暮れの時間という事もあり綺麗だったなあ…

観音寺駅で18時42分発の高松行きに乗り、これまた海岸寺駅周辺の車窓は瀬戸内の島々も伴う夕暮れが素晴らしい。いつか島巡りを楽しみたいものです。
多度津、坂出と通り高松駅到着は19時51分でした。どんづまりのホーム構造にウットリしつつ改札を出ると、辺りには潮の香りが。地図で港が近い事は知っていましたが、本当にすぐそこが海なんだなあと感動しました。

高松での宿は片原町にある「ホテルエルステージ川六」でした。時間も時間、でも琴電に乗りたいわと高松築港駅に向かってホームに着くと、背後に石垣が。
…堀…?え、これって高松城…?電車ホームのすぐ裏が城跡というユニークな立地でした。
琴電は街中を走りますが路面電車ではなく、専用の軌道を持っていて、関東でいうと京成電鉄みたいな感じでした。
片原町駅で降りるとすぐにアーケード街に入ります。九州でもアーケードはどこにでもありますが、松山・高松のは規模がケタ違いのように感じました。天文館よりも広いのではないでしょうか。

ホテル川六エルステージ
http://www.kawaroku.co.jp/

ホテルは普通のビジネスタイプですが、レディースフロアがあったり、完全禁煙棟があったり、貸マクラの種類がすごかったり、2ヶ所の大浴場(男女日替わり)があったりと中々充実していて、そしてキレイ。女性へのサービスで、フロントでアメニティバイキングがあるのも良かったです。
客室もコンパクトで機能的な造り。ベッドが広くて、館内着の着心地が柔らかくゆったりしていました。
キャリア別の充電器が枕元に備わっているのは素晴らしかった。
またしても疲れた体にムチ打ち、夕食買い出しと大浴場入浴を済ませて就寝。明朝も早いのです。

2015年8月10日月曜日

良い年こいて青春18きっぷ旅:2日目

さて激動の1日目を深夜に終え、翌日2日目はホテルのスパからスタートです。
6時~9時までは宿泊客専用になるので、平日だからあまり人がいないだろーなとは思いつつも、食事前に早めに入りに行きました。
日が昇ってからの眺めはやはり最高で、鶴見岳や由布岳が見えました。天気はやはり悪くてすぐに姿を隠してしまいましたが、雲がたなびく様子も目をひきます。景色を楽しみながらゆっくり温泉を楽しみました。

朝ごはんは大分駅の駅ビル内でお店を物色します。何か手ごろで、でも大分っぽものを…と探していると、丸亀製麺で大分限定の「鶏唐かぼすぶっかけうどん」なるものがあるではないですか!これから四国へ向かうのにうどん…とチラリと思いましたがほぼ即決。
さすが大分、チェーン店舗での唐揚だというのに、とっても柔らかくてジューシー♪かぼすと付け合せの大根おろし、そして大盛りに盛った青ネギでさっぱりと美味しく頂きました。

ホテルに戻りがてら、お土産を買ったり駅を見物したり。本当に綺麗になっちゃったなー…大分市は大友宗麟の時代、南蛮文化を取り入れた国際都市、という色で売り出しているので、クラシカル和モダンとでもいうのでしょうか、全体的にそういう感じにまとまっていました。
バスロータリーはすごく広く整備されてて、こここんなに土地あったっけ??とまたしても自分の記憶を疑う事に…これでもまだフォーラス前から出る便があるそうです。金池バスセンター分を駅前に回したのかな?
あ、銅像の宗麟さんはちゃんと駅を出てすぐの場所にいらっしゃいました。ちょっとホッとしました。
南口もすごく整備されてて、けれども思ったより建物が少なく広々してました。私はてっきり、ホテル等の駅施設はこちら側に造るもんだと思っていたので、あれだけ力入れて開発していた割にはな~、ってのが正直な感想です。駐車場が広くなったのは良かったな。ホルトホールも中身が気になる素敵な建物でした。

ホテルに戻ってチェックアウトして、出発までアミュプラザ屋上ひろばを見学しました。ホテルからも見えていて、またまた水戸岡デザイン炸裂の空間ですごく気になっていたのです。
雨が降っていたのが残念でしたが、「子ども達が歴史・伝統を感じながら思い切り遊べる」というコンセプトにしては素敵すぎますここ。
広い庭園を周回するミニ鉄道、どこぞのさざえ堂を模した楼閣、鐘楼に屋根付き回廊、玉砂利の庭園、野菜畑にたくさんの木々、ァフェに屋内遊具、鉄道神社に門前横丁…盛り込みすぎだろ。ミニ鉄道動いていたらもっと魅力的だったろうなと、今度は絶対晴れている日に来たいと思いました。
そして鉄道神社にお参り(ここも白木の鳥居がいくつも並ぶニクいデザイン)すると脇に何と社務所が。梼原八幡宮の管轄だそうで、しっかりお守りやお札をお授けしていました。
これはもしや…と「御朱印は頂けるんですか」と聞くと、何とOKとのこと。鉄道神社の可愛い御紋の御朱印を頂戴できました。

この日の目的地は何と道後温泉。5日間過ごした九州を離れて四国へ向かいます。
大分から四国へ渡るコースは3つ。まずは大分→小倉→岡山→坂出の鉄道コース。勿論今回は除外です。
次には佐賀関から佐田岬半島の三崎港へのフェリー。これ便数も多くて魅力的でしたが、その後のバスの本数が…八幡浜に泊まる事になってしまうのでこちらも今回はパスしました。
最後は別府もしくは臼杵から八幡浜までフェリーで渡るもの。八幡浜港と八幡浜駅がすごく近くて、その気になれば歩いてもいけるし、バスもタクシーもある。という事でこのルートに決めて、フェリーの時間や日豊本線の時刻表をにらめっこをして、臼杵から乗る事にしました。

臼杵駅からフェリーターミナルまではタクシーで行く事を決めていたので、大分駅を11時27分に出る普通列車に乗りました。
この日阿蘇方面は朝から豪雨で列車の遅れが出るほどでした。だけど私が乗るのは日豊本線だし、この辺りはひどい雨ではないし楽勝ね♪なんて思ってたら…今回の旅で最初の落とし穴です。
何とその遅れが日豊本線の特急待ち合わせだか機材ぐりだかで響いて、特急待ち合わせの停車となってしまいました…!佐志生駅だったでしょうか。
え、何それマジここで?!とすんごく慌てて、もしフェリーに乗れなかった場合のルート変更も考えました。

しかし待ち合わせは10分程度のズレで済み、臼杵駅に到着後も駅前に停まっていたタクシーをすぐに捕まえられ、何とかフェリーに滑り込みセーフ!
車両の無い場合は5分前までに券を買えば大丈夫ですよ~、と事前に問い合わせておいて正解でした。でなければ諦めてしまって、本当に旅程を変えたかもしれません。

臼杵港を12時40分に出発するフェリーに乗り、2時間と少しの船旅が始まります。
やはり平日なので、2等客室に乗客はほとんどいません。ひと区画貸切り状態で、ゴロゴロしたり海を眺めたり好き放題していました。
乗った船はおそらく「おおいた」。内部はすごく綺麗でした。各客室以外にも、海を眺めやすい円形のシートや、ロビーの長椅子とゆっくりできる場所がたくさんあり、売店はお土産、お菓子、ちょっとしたパンなんかが売られていて、乗船中の不自由は全くありませんでした。
豊予海峡の波も穏やかで、臼杵湾の島々を眺めていると、左手にすぐ佐田岬半島が現れます。海ばかりしかない外洋の船旅と違い、景色を楽しめるのが嬉しい航路です。

定刻どおりに八幡浜港に到着…というか定刻ちょっと前でしたので、ちょっと無理かな~と思っていた予讃線普通列車を狙う事にしました。幸いターミナル前にタクシーが居ましたので、躊躇せず乗車。そして15時16分の松山行きに間に合いました。
こんな風に私の四国発上陸は結構バタバタでした。やはり八幡浜みなっとでゆったりするべきだったかな…

初めて乗った四国の車両は横席タイプ、でも鮮やかな緑と黄色で、5席ごとにひじかけ風の仕切りが付いていました。これに揺られること2時間弱、伊予長浜経由で瀬戸内海を眺めながら、ゆっくりと松山へ向かいます。天気が少し悪かったのが残念だったな~。

松山駅には17時10分に到着しました。
予定よりもだいぶ早く着いたので、宿のほうにその旨を確認・連絡。そして駅前の喫茶店でこれからの予定を考えました。
こんなに順調に来るとは予想していなくて、もっとフェリーに遅れるとか、電車間違えるとか、色々アクシデントがあってもとにかく道後温泉までたどり着けばいいや…と考えていましたので、湯巡りする以外はノープラン。道後までどんな風に行けばいいのかも漠然としかわからないほどです。
松山市駅から道後駅までは伊予鉄道の市内電車で1本ということを調べ、ひとまず電停へ。色々な路線や行き先があって、本当に市民の足なんですね。
一両編成の車両はやはり小ぶりで可愛い。鹿児島の市電よりもバスっぽいカラーリングだなあと思いました。

松山城の天守の高さに驚きつつ、松山市街地を見物しながら路面電車に揺られます。20分ほどで道後温泉駅に到着ですが、この間ずっと街中を走ります。温泉は全く郊外という雰囲気が無く、これは松山市内のホテルに泊まって温泉だけ入りにくるのもアリですね。
例えば一泊の出張でも、自由時間さえあれば温泉街気分が味わえる。面白いですね。

道後温泉駅を降りた頃にはもう夕暮れで、商店街の「道後ハイカラ通り」入り口にはコラボ中の蜷川実花さんの写真提灯がともっていました。レトロで素敵な駅舎と坊ちゃん列車にハッスルした後は商店街を散策しつつ、まず道後温泉本館を目指しました。
夕暮れ時、ちょうど旅館の食事時間前でもあり、本館前は結構人出があります。本館の建物を見ているだけでももう立派な観光になります。そして続々と皆さん本館に入っていきます。普段着のひと、宿の浴衣のひと、中国や韓国、欧米から来た観光客…平日なのにさすがは道後温泉です。
私はここでは本館には入らず、受付で朝の混雑状況と、霊の湯三階個室についてリサーチです。そしてどうやら朝一番に来ればゆったり入れると伺いここは撤退。宿へ向かいました。

この日の宿は、温泉街の端にある「道後やや」です。温泉は外湯めぐりでどうぞと割り切った宿で、大.浴場などの施設はありません。ロビーも受付前に少々スペースがある程度です。立地条件(実は裏手が道後の歓楽街)から、眺望は望めない造りとなっています。言ってしまえば泊まるだけの宿です。

しかしそうした施設・立地条件をものともしない工夫が様々施されています。
まずロビーにはみかんジュースが出る蛇口があります。3種類から選ぶことができます。
そして時間帯で内容が変わるウェルカムサービスがあり、おにぎりやスープ、みかんラスクが無料で頂けます。
外湯めぐり用にはバスタオルバーが用意されています。特産の今治タオルの様々な種類を選んで、外湯に持って行くことができるのです。この際小タオル入りの湯巡りバッグも貸して頂けます。
宿泊棟はそれぞれの階に玄関・下駄箱があり、廊下から部屋まで靴をはかずに移動できます。ここには宿の下駄が備わっていますので、外湯めぐりの際にわずらわしくありません。

そしてこうした公共スペースや客室の、木のぬくもりを感じさせながらスタイリッシュなデザイン。スッキリしていてすーごく良かったです。客室の窓は先述の理由で無いのですが、それを逆手に取って趣ある明かりとり窓にしています。
私はシングルの部屋に入りまして、事前評判では「狭い」とも聞いていましたが、そんな事はありませんでした。むしろ玄関スペースが広めで、そこは靴の事を考えなくても良いので自由に使えます。私はキャリーバッグを大解放するスペースとして利用しました。
ベッドも広くふかふか、空気清浄機だけでなく美顔機も備わっています。
トイレは独立、バスルームはシャワーブースと洗面所だけで湯船がありませんが、元々ホテルの湯船ってあまり使わないし、外湯めぐりが目当てだし、全く問題ありません。それどころか備え付けタオルだけでなく、バスマットも今治産なのに感激。
そしてコスメは小さなチューブが可愛い地元のみかん製品と、オムニサンスのマッサージソープ。歯磨きやドライヤー、コットン類も勿論備わっています。鏡は小さいですが移動・角度調整できるタイプで便利でした。

このように至れりつくせりの内容で、後述しますが評判の朝食バイキングが付いて、お値段は税込み7000円。ビジネス利用としても十分圏内です。宿とは色々な形で進化していけるのだな…としみじみ感じました。

こんな居心地良い宿に入っちゃったら、もう出かけたくないー!となかば本気で考えましたが、そこは身体に鞭打ち温泉と夕食へ出かけます。
まずはご飯と道後温泉本館近くでお店を探し、鯛めしがある飲み屋さんへ。ご飯とお刺身、調味料は別々に出てきて、自分が好きなように食べられるスタイルでした。
私は郷に従えでお刺身をご飯に乗せて、卵入りの出汁を胡麻・葱と混ぜてかけて食べました。鯛のおすまし共々とても美味でした。

夕食後はもう1つの外湯である椿の湯に入りました。
概観はどっしりと石(コンクリ?)造りの新しい建物で、内部はロビーも広々と新しい。ちょっとした坪庭なんてのもあり、広間のテレビでは近所のおじいちゃん達がテレビに見入っていました。
浴室は花崗岩を大きく使った広々したものでした。レトロ風に造られています。高い天井にじゅうぶんな数の洗い場、そしてお湯はもちろん道後の温泉…と、中々良い施設でした。
しかしお湯が熱い!あまり長湯はできません。ほどほど楽しんで宿に帰り、みかんジュースをお供にぐっすり眠りました。

2015年8月9日日曜日

良い年こいて青春18きっぷ旅:1日目

さて1日目の予定は中々ハード。

鹿児島中央-隼人-吉松-人吉-熊本-肥後大津-宮地-豊後竹田-大分

こんな乗り換えでした。

鹿児島中央駅では久々の18きっぷにワクワクしながら、改札で検札印を押してもらいます。

9時40分発の国分行き普通列車に乗ります。本当は「はやとの風」と洒落こみたかったですが、18きっぷ旅なので我慢我慢。それでも2人がけのすごく素敵な座席で、本当に普通かと疑いたくなるくらいです。これだから九州の列車旅はやめられません。
日豊本線のこの区間は、何年か前に仕事で長期滞在した折には何度も乗った路線です。鹿児島市街地から出ると一気に緑が多い車窓になるのが印象的で、「鹿児島の森は(木々が)こんなに厚く茂るのか!」と驚いたものです。キラキラ光る錦江湾に、どーんと構える桜島も素敵。

隼人駅では都城行きに乗り換えて吉松を目指します。日当山駅を過ぎると列車はどんどん山の中に入っていきます。嘉例川駅、霧島温泉駅(この間はトンネルが多いですが)と川沿いを走り、ああ4日前はこの自然を満喫しながら貸切湯に入ったなあ…と思い返しているうちに、湧水町の粟野駅あたりになると、すっかり山とはお別れで盆地へと入ります。嘉例川や大隅横川駅の素敵な駅舎も、今回は車内から眺めるに留めました。

吉松駅に着き、待望の「しんぺい号」に乗車します。乗り換え時間が6分と短いのと、それなのにキャリーケースを持って陸橋を渡るもどかしさと、いよいよ乗れるというワクワク感でさっさと乗り込んでしまう私。乗ったら乗ったで内装の素晴らしさにキャッホーと見学しまくる私…周囲の方々すみませぬ…
この日は平日だった事もあり乗客は少なめでしたが、=私のようにガッツリ旅を楽しむ方々ばがりとお見受けしました。皆さん手にカメラを持ち、私以上に真剣に車内を巡っておられ…わかりますその気持ち。これだけ素敵なモノを目にしたら、鉄道好きじゃなくても舞い上がってしまいますよね。

車内がクラシカル感溢れる素敵な造りである事は、もう散々ネットに上がっておりますので割愛します。
そして何と!ボックス席でありながら、平日ゆえのラッキーで私1人しか座りません!どうやらこの日は外国からのツアー客が多く、皆さんまとまったボックス席に座っていたのでこうしたラッキーにありつけたらしい。頑張って1ヶ月前に座席指定した甲斐がありました…

しんぺい号はイベント列車なので、道中駅の見学ができたり、ビューポイントで徐行運転をしてくれたり、スイッチバック等の解説が流れたりとサービス満点。それに合わせてアチコチ動く…マッタリ過ごそうと考えていたけれどそれは無理だった…ので、自分の席には半分の時間も居なかったかもしれない。
実はしんぺい号に乗るのは初めてではないのです。でも以前は急に「じゃあ乗るか!」としたもんだから、もう興奮しすぎて何が何やら、「素敵でした!」という印象しか残りませんでした。では今回は?というと、やはり大興奮だったけど、心の準備ができていた分しっかりと味わう事ができたと思います。

この日九州はまだ梅雨で、残念ながら遠くの景色まで見渡す事はできなかったけど、その分茂みの向こうのスイッチバックしてきた路線とか、車内とか、駅舎とか、肥薩線ならではの楽しみ方ができたのではないかと思っています。

人吉駅に着き、名残おしいけどしんぺい号から下車。次の便までは1時間半あったので、お昼がてら駅前で行けるところを観光する心づもりでした。
人吉も以前来たことのある街で、その時は相良家墓地や人吉城を巡るという歴ヲタがっつりな内容でした。なので今回は青井阿蘇神社で御朱印もらったり、温泉に入ったり、くま川鉄道に乗ったり、そういう普通の観光がしたいなー…と思っていたのですが…駅前ですごい施設を見つけてしまいます。

それは「人吉鉄道ミュージアムmozoca868」!モゾカとは人吉の方言で「小さい、可愛い」という意味で、868はこのミュージアムの郵便番号だそうです。長い名前です。
2015年5月にオープンしたばかりのミニ鉄道博物館で、デザインはやはり水戸岡氏。人吉駅で看板を見て気になってたら、遠目にもスタイリッシュな建物が、機関車車庫の隣にあります。吸い寄せられるように入館しました。
中は子ども向けの施設で、館内~人吉駅まで走るミニ機関車(ミニ踏切もあるんですよ!)やSL・JR・くま川鉄道の車両説明、機関車車庫の解説、肥薩線の鉄道遺産、などなど展示がたくさん。そして水戸岡デザインなのでそれらが格好良い!わかりやすい!
他に子ども用遊具スペースや鉄道グッズ販売、ちょっとしたカフェや無料休憩所があり、2階からも休憩スペースで車庫が眺められるといった造りです。
トイレも綺麗だし、これで入場無料なのは嬉しい。ミニSL(大人も乗れます)とSL人吉のコラボを見たりと、しっかり楽しんでしまいました。

そんな状態なので、SL人吉入線までの時間はわずか。駅から歩いて5分ほどのところにあるコンビニで昼食を買い込み、急いで人吉駅に戻ります。
汽笛と煙を伴ってホームに入るSL。乗るのは初めてです。車内もしんぺい号と似た感じのクラシカルな造りでこれまた大興奮。指定席のボックスシートだけでなく、展望席やSL文庫、ラウンジの席も素敵です。乗客それぞれが好きな居場所を見つけられる車両って良いですね。

外観の写真を撮っていたところ、何やら人だかりができていました。何と本物のくまモンが、スタッフさんとカメラさんと共に居ます!さすが観光列車、こんなシーンにも出会えるのか!と嬉しくなりながら車内へ戻り、座席を堪能していると何やら背後が騒がしい。振り返ると何と座席に座ったくまモンの後ろ姿が!えええ?!同じ車両に乗るの??
…と驚いているうちにSL人吉は出発しました。

後で知ったのですが、この時はどうやら24時間テレビ用の撮影をしていたそうです。タスキをリレーで繋ぐとかで、くまモンは乗客の親子連れに託して一勝地駅で下車。撮影中だけでなく、スタッフさんとの打ち合わせシーンという、おそらく今後見る事は無いであろうワンシーンに出会えました。
ちなみにタスキは、その後坂本駅かな?から乗ってきた、地元テレビ局のタレントさんに引き継がれてました。
この日のSL人吉には外国人、中国からのツアー客がたくさんの満員御礼でした。私とくまモンが乗った車両にも、日本人のグループは私を含め3つくらい。くまモンはあの家族連れを選ばざるを得なかったのでしょうね…日本語通じないんじゃ無理だものね…

SL人吉は球磨川の中~下流に沿って走ります。段々と川幅が広がって流れもゆったりになるのに、水はずーっと澄んだままで綺麗な景色でした。球磨川といえば急流下りが有名ですが、私ならゆったりとした船旅で八代まで出てみたいなあ。
乗車時間は2時間半と結構長めですが、座席はフカフカだし、車窓は素敵だし、車内はもう見どころ満載だし…八代に着いて街中を走るようになると、いよいよSLとお別れしなくてはならないのかとちょっと悲しかったです。
でも指定席券さえ取れれば18きっぷでも乗車可能なSLですので、乗る機会はまたあるでしょう。

熊本駅では高架ホームに到着。隣には宇土半島をいく三角線のクルーズ列車「A列車で行こう」が停まっていました。外から見てもステンドグラスがとっても綺麗。いつか乗りたい列車です。

さて楽しい時間は終わり、ここからは苦行…いえいえ、これこそ18きっぷの真骨頂。豊肥本線完乗鈍行旅です。
熊本駅を出発したのは17時26分。帰宅ラッシュの中、キャリーバッグを持って乗り込む迷惑な私…肥後大津では次の宮地行きが来ていたので乗り込み、立野のスイッチバックや阿蘇の車窓を楽しみながら、宮地には19時11分に到着しました。
ここでは40分待たなくてはなりません。そして列車が来るまでも時間があるので、夕食を調達しに国道へ出てみます。コンビニでお弁当を買って、駅待合の広い机で食べました。

豊後竹田行きが入線する頃には、さすがに九州といえど辺りは真っ暗です。車窓はもう楽しめないので、本を読みながら過ごします。今回の旅のお供は『泣き虫弱虫諸葛孔明』。『後宮小説』の酒見賢一さんが書く三国志。とても面白いですよ。

豊後竹田駅の改札内ではキジトラ猫さんが入念な毛づくろい中でした。梅雨が続いてジメジメしていて気になるのでしょうね。近づいても触っても全く止めようとしないくらい一生懸命。駅員さんに聞くと、近所からよく来るノラさんで、駅ネコというわけではないそうです。

豊後竹田ではやっとこの日の目的地、大分行きに乗りました。乗ってしまえば大分までは1時間ちょっとです。夜の22時22分に、新しくなった大分駅に到着しました。
大分駅でホームを降りてみてビックリ!全面改装と聞いてはいましたが、あの田舎くさい大分駅はどこへ?何で改札前に記念撮影できそうなお洒落なオブジェがあるの??改札出ても通路は広々、お店がたくさんでピカピカ、アミュが入ってる…!もうここは私が知ってる大分駅じゃない!どこですかここは!
…と相当ショックを受けて、宿であるJRホテルブラッサム大分に入りました。

このホテルは今回の宿で一番楽しみにしていました。
2015年4月にオープンしたばかりで、水戸岡デザイン満載かつ木を多用した和モダンで落ち着く客室。そして大分市街地を一望できる屋上スパ!
ロビーやエレベーターホールはもうHPで見たのと同じ、いえそれ以上に素敵。和柄をモチーフにしたデザインをそこかしこに施し、クラシカルで上品に統一しています。ダブルの部屋を取った(こちらはシングルがありません)のですが、広さはそこそこでも家具や内装デザインはとっても素敵。窓には障子枠がはまり、ワンポイントの細工が可愛い。ホテルは全て高層階ですので、別府湾まで見渡せます。バスルームもピカピカでヘアケアはポーラでした。

鈍行旅の疲れで、フカフカのベッドにすぐさま飛び込みたくなりましたが、そこをグッと我慢してスパへ行きました。スパだけの利用なら1回1500円かかりますが、宿泊客は何度入っても無料です。
内湯もそこそこに21階の展望露天風呂へ行き、地上80mの高さからの夜景を楽しみました。夜だけども別府や国東半島、西側の市街地や霊山のほうまでぐるりと見渡せます。浴槽もあつ湯とぬる湯の2種類あって、両方楽しみながら閉館までゆっくりつかっていました。


良い年こいて青春18きっぷ旅:0日目

さる7月21日から25日まで、鹿児島~熊本~大分~松山~高松と、青春18きっぷ旅を楽しんできました。

きっかけは現在鹿児島へ赴任している友人宅へ遊びに行く話でした。連休中にお邪魔して…という予定で、あれ?その後ってもう18きっぷ使える期間じゃない?という事に気づいてしまいまして。
あれよあれよと計画を立ててみたら、今まで足を踏み入れてなかった四国へいけるじゃないか!とすっかり旅行気分。

私は若干鉄分があるので、長く列車に乗る事が苦痛ではないし、九州の車窓は見ているだけでも観光になる素晴らしさ。
加えて初めて目にする四国の景色が車窓として味わえるなんて、もう最高です。
列車旅だけ楽しむつもりでしたが、それもあんまりだよなあ…と、道後温泉と金刀比羅宮、栗林公園や四国霊場の寺々を巡る旅程にしました。

ちなみに連休中は、友人宅へ行く前に空港近くのかれい川の湯まで路線バスで訪れたり、かのやバラ園に行ったり、これまた路線バスで噂の「テイエム温泉牧場」に入ったりしました。
久々に見る桜島や高隈山、霧島連山は堂々としていて綺麗だったなあ…。
素晴らしい歓待を受け、美味しい鳥刺しや黒豚をたらふくご馳走になりました。鳥刺し美味い。最高や。

そして連休最終日は、翌日からの列車旅に備えて鹿児島市内に宿泊。路面電車を堪能しましたよ…やっぱり可愛いなあ。